#8 Dreadnought  (1994)





#8 Dreadnought (1994)

 この#8 "Dreadnought"は英国製ホーカー・シーフューリー戦闘機の複座練習機型T.20をベースに爆撃機/旅客機用の大型エンジンであるP&W R-4360へ換装した機体です。
そのR-4360を包む長大な機首と大型化された滑油冷却器、トルク増大に対応するため延長された垂直尾翼などが特徴になっています。
 この機はアクロ・パイロットとして名をなしていたフランク・サンダースが作り上げ、1983年のリノに初参戦しました。そのパイロットとして迎えられたのはリノ初出場、F-16計画のチーフ・テストパイロットとして名高いニール・アンダーソンでした。 その年のレースで#8は前年の勝者#4"Dago Red"を抑え堂々の初参戦初優勝を遂げています。
 その後のリノでも常に決勝ゴールドレースの上位を争う猛者振りで、RENO'86にはリック・ブリッカート(RENO'93の #21 "Pond Racer" の墜落事故により故人)の操縦で2勝目を挙げています。'91からはFrankの息子、デニスとブライアンのサンダース兄弟が入れ替わりで飛ばしています。

 異様にでかい機首にノーマルの複座型キャノピを残しているのは、その大パワーに物を言わせて勝ちに行く豪快さと相まって迫力のある姿だと思います。まあ見たままの野暮ったい格好だと言えなくもないですが。





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