#86 Czech Mate (2001)





#86 czechmate (2001)

1984年、かつてエジプト空軍が使用し、退役後に保存されていた旧ソ連のヤコブレフYak-11練習機をチェコでライセンス生産した機体が一度に41機も民間へと放出されました。Yak-11は頑丈で信頼性があり、スポーツ機として人気がありました。

F4U-4コルセアでリノへ参戦していた "Bob"ロバート・ヤンシーがこのYak-11を買い取り、単座化とR-2800エンジンへの換装を初めとする徹底的なレーサーへの改造を施しました。
ヤンシーはこの機にレースナンバー#101と愛称"Perestroika"を与えて'87にリノへ参戦。当初は目立った成績を残せなかったものの、RENO'89と'91ではゴールド4位に、RENO'91と'93ではゴールドで3位と強豪の一角を占めるレーサーとなりました。

この機は1993年にエンジンを壊してしまい、分解状態で保管されていたのを1997年にジョン・ムーアが入手、新しいR-2800エンジンを与えられて#86 "Czech Mate" として生まれ変わりました。"Czech Mate"はムーアのチームのレースパイロット、シャーマン・スムートの操縦でRENO'98に出場しましたが、ヒートレースでエンジン火災に見舞われ緊急着陸。そのとき滑走路端で止まり切れずに挌座してシーズンを終えています。
"Czech Mate"はその後修復及び改修を受けてリノには姿を見せるものの、エンジンの不調で満足に飛べない期間を過ごしました。競技への復帰はRENO'03で、その年とRENO'04では共にゴールド4位へ食い込む健闘を見せています。






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