#54 Robin 1 (2008)





#54 Robin 1 (2008)

 これはチェコ製の傑作練習機、アエロL-39アルバトロス。 当初はL-39のワンメイクレースだった事もあり、リノ・エアレースのジェットクラスでは数の多い機種です。

 そしてこの機体 #54 Robin 1 のパイロットは "Hoot"の愛称を持つロバート・L・ギブソン。 海軍で航空士として戦闘航海の他にトップガンやテストパイロットを経験した後、宇宙飛行士へと転身、スペースシャトルで5回(この内4回が船長)のフライトを行い、それからNASA宇宙飛行士室の室長、つまり宇宙飛行士達のボスも務めたという凄い人。
 現役宇宙飛行士時代からすでに「危なっかしいからエアレースなんかやめとけ」という周囲の声を顧みずリノのフォーミュラワンクラスに出場していて、NASAを退職した後の'98からは赤白に塗り分けた美しいホーカー・シーフューリー、 #99 "Riff Raff"でアンリミテッドクラスへ出場し続けている豪傑です。

 "Hoot" ギブソン はジェットクラスが新設された2002シーズンからアンリミテッドとジェットの両方にエントリーしていて、リノ2008では同じく元宇宙飛行士の "Curt" カーティス・L・ブラウンのアエロL-29デルフィン、#77 "Viper" と元宇宙飛行士対決を演じました。 因みにこの2人、毛利衛氏が初搭乗したSTS-47で一緒に飛んだこともあります。

 2008年ジェットクラスの結果は#77がゴールドレースで優勝、本機#54はゴールド7位でした。 







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